今回は小腸や大腸が「異常なし」「原因不明」なのに、いつも食後にお腹が痛くなったり、緊張のせいで腹痛が起きたりする過敏性腸症候群(IBS)について解説していきます。
IBSにはどんな自覚症状があるかというと・・・
主に次の4つです。
- 腹痛
- 下痢
- ガスもれ
- ガスだまり
で、IBSで困っている人にとって辛いのは、これらの自覚症状そのものだけではありません。IBSのことを信じてもらえないことです。
というのも、一般的な認識だと「異常なし」なら健康で「異常あり」なら不健康です。そして、IBSの人は「異常なし」なのに不健康ということなので「原因不明」「気のせいでしょ?」「精神的な問題でしょ?」と流されてしまいがちです。
あと次のツイートのように「よく分かんないからそういうふうに言っておくか」という風潮が強くあります。
そして、どれだけ調べても「異常なし」なのですが自覚症状があって困ってるので「なんとかしてほしい!」と訴え続けていると・・・
こちらのツイートをした人のようにクレーマーとして扱われてしまいます。
※FDとは、IBSに似た自律神経失調症で腸関連の自覚症状が出るのがIBSで胃関連の自覚症状が出るのがFDです。
そんなIBSですが実はかなりたくさんの人が困っています。僕が調べたデータだと、日本全国で実に約15%の人がIBSで困っています。
データによっては20%、つまり日本人の5人に1人がIBSというものもあります。
IBSの原因と言われることとして有名なのは次の3つです。
- 自律神経の乱れ
- 食事(FODMAP)
- ストレス(緊張)
今回は次の3つのポイントで分かりやすく解説しますね。
- IBSと自律神経
- IBSと食事(FODMAP)
- IBSとストレス(緊張)
IBSと自律神経
そもそも「異常なし」と言われたのに自覚症状が出ていることは全て「自律神経失調症」と言います。
自律神経失調症というと、めまいや片頭痛など脳に症状が出るイメージがありますが、そもそも自律神経は内臓を動かすための神経です。
そして、その自律神経の乱れで「異常なし」だけど小腸や大腸に関連した症状が出てしまっているのがIBSです。だからIBSは「お腹に症状が出ている自律神経失調症」と言えますね。
だから、こんなツイートをしました。
で、なぜそもそも自律神経が乱れるのか?
その流れを説明します。
「4種類の原因」が貯まる
:「本当の原因」
↓
自律神経が乱れる
:「体の中で起きる症状」
(「原因に見える症状」)
↓
×(異常なし)
:「体の中で起きる症状」
(「原因に見える症状」)
↓
食後やストレスによる腹痛
普段から腸の調子が悪い
:「自覚症状」
IBSの原因は自律神経の乱れと言われがちなのですが、実は自律神経の乱れはIBSの根っこの原因ではありません。
じゃあ、根っこの本当の原因は何か?というと・・・「4種類の原因」です。
この「4種類の原因」が貯まって体が不安定になっていることを「自律神経の乱れ」といいます。
- 物質系原因(化学物質やウイルスなど)
- 感情系原因(ストレスやトラウマなど)
- 体質系原因
- 遺伝系原因
で、この「4種類の原因」がどんどん貯まっていきある一定のラインを超えてしまうと、どうなるかが次のツイートにあります。
また、「4種類の原因」が貯まっているにもかかわらず「異常なし」と言われてしまうのは、「異常」というのは原因に見える症状(体の中の症状)であって、根っこの原因ではないからです。
そして、この話を踏まえると食事をとることもストレスを感じることも「IBSの原因ではない」と言えます。
ストレスって
IBSの原因じゃないの?
これからその理由を
説明していくね!
特に「ストレスを感じること」と「ストレスが貯まること」は同じように使われますが、実は全く別問題です!なので、あなたがすごくIBSで困ってるならこの記事を通してこの大切な違いを理解してくださいね!
IBSと食事(FODMAP)
IBSでとても困ってる人がオススメされがちなこととして「低FODMAP食」があります。FODMAPというのは簡単に言えば「消化に悪くて腸に残りやすいから発酵してガスの発生源になるもの」ということです。
で、なぜIBSの人が「低FODMAP食にしよう!」と言われるのか?
それは先ほどの「4種類の原因」が体に貯まっている状態にFODMAPが腸に入ってしまうと自覚症状が起きたりひどくなったりするからです。
「4種類の原因」が貯まった状態の体に加わると症状を悪化させるものを「きっかけ」と言います。
例えば、昔の僕だと化学物質などが4種類の原因として貯まっていて、その状態にアレルギー物質というきっかけが加わることで喘息の発作が出たり鼻炎がひどくなったりということが起きました。
他には「低気圧」というきっかけで頭痛がしたり体調が悪くなったりしました。
これはIBSの場合でも同じように考えることができます。つまり、「FODMAP」は原因ではなくきっかけと言えます。
そうすると「低FODMAP食できっかけを避けられるならいいことじゃないか!」という話になりがちです。
低FODMAP食にしたら
いいんじゃないの?
そんな単純な問題
じゃないんだよね・・・
ただ、低FODMAP食でもFODMAPは含まれるため自覚症状が起きる時は起きますし、食事(FODMAP)に気をつけることは根本的な解決につながりません。
なぜなら、気をつけても自律神経の乱れを起こしている根っこの原因にはアプローチできないからです。だから、僕はこのページに低FODMAP食の一覧を載せることはありません。
そして、次に説明するストレス(緊張)も原因ではなくきっかけなのですが、補足の説明が必要なのでぜひ最後まで読んでくださいね!
IBSとストレス(緊張)
4種類の原因が貯まって自律神経の乱れがある状態に、ストレス(緊張)が加わると自律神経の乱れが更にひどくなり、自覚症状が出たり自覚症状がひどくなったりします。
ここまではFODMAP(食事)と同じように説明できます。
補足の説明の必要があることとしては・・・ストレスはきっかけの場合もあれば4種類の原因として体に貯まっている場合もあるということです。
そして、ストレスがきっかけなのか?4種類の原因なのか?気になると思いますので違いを説明します。それは「コントロールできるかどうか」です。
そのストレスが「きっかけ」なら自力でコントロールできます。
しかし、そのストレスが「4種類の原因」である場合自力でコントロールすることはできません。もっと、具体的に言うときっかけは「原因の発生源」で、4種類の原因は「原因そのもの」ということです。
「原因の発生源」というのは・・・
例えば、満員電車や人間関係の悩みなどです。これらは発生源なので離れたり減らしたりすることができます。
ただ、すでに体の中に「4種類の原因」として貯まっている場合はそうはいきません。つまり自力でコントロールできるのは「4種類の原因」としてのストレスではなくきっかけとしてのストレスだけなので覚えておいてくださいね。
発生源は減らせても
体に貯まったストレスの
コントロールは難しいね
うん、ストレスの量を
自力で把握するのは
難しいんだ
あと「IBSの4種類の原因のうちの何が原因か?」ということは決まってません。人によって全然違います。
ストレスが貯まっているのか?
鉛などの重金属が貯まっているのか?
化学物質が貯まっているのか?
といったことは自覚症状の出方と同じように個人差があるので一概に言えません。
また、原因は1種類だけでなく複数種類貯まってる場合がとても多いです。
で、食事や生活習慣に気をつけてもきっかけを減らすことはできても4種類の原因の量が減ることはないです。
だから僕はサイトタイトルに「食事制限・生活改善・運動は必要なし」と書いています。
また、食事に気をつけたりストレスをコントロールしたりするということは「対症療法」といいます。そして、4種類の原因の量は「対症療法」を続ける限りどんどん増えていってしまいます。そうすると他の自覚症状が増えてしまう可能性が高くなります。
原因の量が増えると
症状の数も増えちゃうの?
必ず、とは言わないけど
そういう傾向があるよ!
まとめ
自律神経失調症の中で、小腸や大腸に症状が出ているのがIBSということでした。
あとは自力で気をつけることができる食事やストレスなどは原因ではなくきっかけです。
きっかけを減らすのは難しいし原因の量を減らせてないので終わりがなくて大変です。「ストレスがない生活をしろ!」って言われても「ムリだよ、そんなの!!!」って感じですよね?
だから、4種類の原因の方にアプローチすることが大切ですね。
それが漢方とかヨガとかツボとか食事制限とか手近な方法で出来ると良いのですが、僕はそれは不可能だと考えています。昔の僕はそれを望んでいたから健康になることができませんでした。
仮に対症療法を紹介しても何も変わらないか再発するまでぬか喜びするかどちらかにしかなりませんし、根本的な解決をしてない以上は前触れもなく訪れるお腹の不調にずっとビクビクしながら暮らさないといけません。
なので、IBSで困っている人に対症療法のアドバイスをすることは絶対にありません。
その代わりに・・・
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2ステップの方法の説明は
最後に書いてあるよ!
ゲンドーが20年間、健康になれなかったのは「努力不足」が理由ではなく今まで受けてきたアドバイスが間違っていて本当の原因を取り除く方法を知らなかったからでした。
3か月で健康になるために必要なのは、原因が分からない状態でむやみに食事制限・生活改善・運動をしたり、ストレス発散したり心を強くしたりすることではありません。
あなたの症状を引き起こしている原因の量を把握してゼロにすることが大切です。
「自分にはどんな種類の原因が貯まっているのだろうか?」と心配してしまうかもしれませんが、整体っぽくない整体で原因が何か教えてもらえるし、すでに貯まった原因を取り除いてもらえるので、安心してください。
あなたにやってほしいのは、次の2ステップの方法だけなのですがその中でメインとなるのが「整体っぽくない整体」です。
①「整体っぽくない整体」の卒業
→種類と量を把握しゼロに!
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